はじめてみたそれは今まで雑誌などで
目にしてきたものと大差はなかった。
それらと同じようにゆったりとした丸みを持っていた。
中心にはやっぱり同じものがあった。
小さな乳首がひたすらに撫でる
僕の手のひらに当たる。
周りのやわらかさとは明らかに異質なもの。
でもそれは少しもいやらしいものではなかった。
グラビアの女達のものとは違う印象をうける。
さわってはいけないものなのだろうか。
やさしい色をしていた。
櫻の色をしているのだと聞いたことがある。
なるほどと思った。
でも彼女はそれよりももっとはかない色だ。
撫子（ナデシコ）の色をしていた。
「ん、と。。やっぱり、恥しいわ。」
彼女の声がさっきとは少し違う気がした。